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2020夏はアマビエだ!  久松山を考える会

2020年8月09日

 世界で猛威を振るい続けている新型コロナウイルス―。その疫病退散と犠牲者の鎮魂を願って、鳥取市の久松山を考える会(亀屋至郎会長)はこの夏、鳥取城跡を「大文字」と「アマビエ」で電飾しました。
 鳥取城跡の電飾は東日本大震災(2011年、3月)以来毎年、正月と盆に行っており、これまでに「大」「寿」「夢」「幸」「絆」「和」「笑」などの文字で市民を励ましてきました。元号が変わったときには「令和」を掲げて、お祝いしました。
 この夏は地元の久松小学校の児童からの提案で、疫病封じに効き目があるとされる「アマビエ」をつくることにしました。古文書によると、「アマビエ」は肥後国(熊本県)に伝わる海の妖怪で、長い髪に覆われ、鋭いくちばしをもつ半人半魚のような姿です。「当年から6カ年は諸国で豊作が続くが、同時に疫病が流行するから、私の姿を描き写し、その絵を人々に見せよ」と言い残して、海の中に消えていったそうです。
 久松山を考える会にとって、絵の制作は初めてです。児童たちも協力して、タテ6m、横3m、LED600球で「アマビエ」をつくりました。「大文字」は25m四方で、LEDは約2000球使いました。8月9、10の両日、会員たちは二の丸3階櫓の石垣に「アマビエ」、久松山頂の天上の丸石垣に「大文字」をそれぞれ設置し、15日まで灯します。
 点灯式で亀屋会長はホラ貝を吹き鳴らし、久松小5年の河野美凪さんや森原圭音さんらと「ふるさと」「見上げてごらん夜の星を」などを合唱し、一日も早い疫病退散を願掛けしました。
 久松山を考える会は鳥取城跡の電飾はじめ、久松連山(久松山・雁金山・本陣山)を舞台に鳥取城攻防懐古登山マラソン大会などを開き、史跡のPRと活用に励んでいます。今年は鳥取城攻めの際、秀吉が飲んだとされる本陣山の湧水「閼伽(阿伽)水」の場所が見つかり、表示板を設置しました。亀屋会長は「閼伽水とは御利益のある、ありがたい水のこと。今後のイベントやお茶会などで、〝名水・太閤の水〟としてふるまいたい」と話していました。

アマビエの電飾を背にホラ貝を吹く亀屋さん

アマビエの電飾

電飾の点灯式に参加しました

大文字(若桜街道商店街から)

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