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さあ、魂を入れよう!        鳥取県美術家協会

2020年1月13日

 鳥取県立美術館が2024年度(令和6年度)の開館に向けて動き出しました。計画から20年余り。待望久しかった美術の殿堂が、鳥取県のど真ん中、倉吉市に誕生します。その倉吉博物館で1月18日まで鳥取県美術家協会(加藤哲英会長)の作品展があり、会員のみなさんは「我々も先頭に立って殿堂に魂を入れよう」と気合を入れました。
 県立美術館は鳥取二十世紀梨記念館や倉吉未来中心のそば、大御堂廃寺跡(国史跡)の隣にできます。コンセプトは「とっとりの未来をつくる美術館」です。殿堂づくりに県は民間の資金やノウハウを活用する「PFI方式」を導入。施設の所有権は県にあるものの、事業者に施設の建設や維持管理、運営を任せ、県は学芸業務を担うというものです。その事業者グループが決まりました。 
 県教委によると、設計は「建築界のノーベル賞」といわれるプリツカー建築賞に輝く槙文彦事務所が手がけます。計画では3階建て延べ床面積約1万㎡。大屋根のもとに、吹き抜けの「ひろま」を設け、いろいろな体験やイベントができる大空間が用意されることになっています。来館目標は年間18万人。順調なら、令和3年秋から建設工事が始まります。
 さて、県美協展です。今年で24回目になりました。県美協が誕生したのは1996年(平成8年)、夢みなと博覧会の前年です。ちょうど鳥取市桂見の「県立鳥取少年自然の家」跡地に県立美術館が計画されたころです。その計画はやがて凍結されてしまいましたが、県内の美術家たちはあきらめずに、腐らずに、団結して走り続けてきました。
 今年の県美協展には会員の作品71点のほかに、北東アジア美術展に出品した19点も並びました。北東アジア美術展は環日本海の地方政府サミット(日本鳥取県・韓国江原道・中国吉林省・ロシア沿海地方・モンゴル中央県が参加)に合わせて開かれているもので、県美協もいち早くこれに参加し、鳥取県の国際交流にひと役買っています。
 県美協展の開会式で平井知事は、「待望の県立美術館ができます。芸術を発信するみなさんの力が、ますます必要です」とあいさつし、加藤会長のガイドで一人ひとりの作品を丁寧に見て回りました。加藤会長は「来場者や子どもたちが、いろいろ体験できる広場ができると聞いています。いまからワクワクしています。美術館に魂を入れるのは県民です。県美協はその先頭に立ちます」と、力強く話していました。

ギャラリートークする加藤会長(右から2人目)

平井知事を囲んで鳥取県美術家協会のみなさん

県美協展のテープカット

県立美術館のイメージ図(県教委提供)

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