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羽毛布団は天日干し     倉吉まちゼミ・すいみんはうすKitaya

2019年11月22日

 倉吉郵便局から市営ラグビー場へ向かうマロニエ通り、寝具店「すいみんはうすKitaya」で倉吉まちゼミがあり、「羽毛ふとんを長持ちさせる方法」について講座がありました。
 Kitayaは有限会社きたや寝具店(本社・倉吉市瀬崎町)の経営。3代目社長の政次康仁社長と奥さんのみどりさんの2人で切り盛りしています。同市北谷の出身で、屋号の「きたや」はそこからきています。市内では最も古い寝具店だそうです。政次社長は県内に2人しかいない羽毛ふとん診断士のひとりです。
 日本人は保温性が高くて軽い羽毛ふとんが大好きです。羽毛ふとん大国といわれています。ただ、原料の羽毛は100%輸入に頼っています。高額商品でありながら、ふとんの中まで確認できないので、メーカー表示を信じて購入しています。量販店や通販が売り上げを伸ばすなか、リフォームできない粗悪品も出回り、問題になっています。
 そこで羽毛ふとん診断士が誕生し、羽毛ふとんの扱い方やリフォームなどを指導しています。政次社長によると、羽毛ふとんは乾燥を好み、月に1~2回、天日干ししてほしいといいます。ふとんの側生地の色あせを防ぐため、カバーをかけて干すことを勧めています。ふとんを取り込む際は、軽く手で払う程度でよく、ふとんたたきは厳禁です。羽毛ふとんは製造過程でダニや雑菌の処理ができており、中から発生することはなく、外からも高密度に織られた生地で入れなくなっているそうです。
 また、羽毛ふとんの圧縮袋での保管は避けてほしいといいます。羽毛ふとんは1~2年使うと、厚みが30%ほど減るそうで、さらに圧縮袋で空気を抜きすぎると、寿命を縮めてしまいます。収納スペースがなければ、ふとんを丸めてひもで縛っておくだけでよいそうです。
 羽毛ふとんの大敵はヒトの汗です。フワフワの毛が湿気でダンゴ状態になり、羽毛ふとんの特性を奪ってしまいます。使用およそ10年たつと、リフォームが必要になってきます。羽毛専用工場で45度のお湯で毛を洗い、150度で乾燥させると、買ったときの状態に戻るそうです。その費用は3万円程度といいます。
 では、羽毛ふとんの良しあしは、何が決め手になるのでしょう。ダック(アヒル)よりグース(ガチョウ)といわれるように羽毛の品種や産地などによって違いますが、羽毛量も判断基準になるそうです。Kitayaさんの場合は、羽毛量1.2kg~1.4kgで5万円程度といいます。羽毛40gもあれば、結構かさばる量です。受講生はそれを体感し、賢くなりました。

羽毛ふとん診断士・政次康仁さん

「これだけで羽毛40g。200gも違うと、この5倍になります」と、みどり夫人

Kitayaのまちゼミ

すいみんはうすKitaya

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