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米子や伯耆の芸達者たち      笑劇座

2019年10月27日

 米子市の心身障害者福祉センターで10月27日、センター祭りがあり、落語家・桂小文吾さんが率いる笑劇座が出演し、来場者でいっぱいの会場は終始笑いに包まれました。
 センター祭りは今年で19回目。障がい者のことをもっと知ってもらい、地域との交流を深めようと2年に一度開いています。利用者がつくった陶芸や七宝焼などが並び、人形劇やカラオケ大会などがありました。恒例となっているのが桂小文吾さんの落語ですが、今回は小文吾さんが座長を務めるシニア劇団「笑劇座」の新作披露がありました。
 笑劇座は小文吾さんの呼びかけで5年前に結成されたもので、米子市や伯耆町などから10人の芸達者が集まっています。脚本、演出はすべて小文吾さんが手がけ、近年は米子市文化ホールなどの大舞台でも披露するほどの腕前です。
 今回上演したのは時代劇「茶屋 大丈夫か?」。人をだましつつ、人助けをする人情噺(ばなし)です。
 茶屋に奉公する主人公は言葉遣いが悪く、接客がまともにできず、女将さんたちを困らせます。そこへ地主が現れると事情が一変します。借金の肩代わりに地主が茶屋の娘に無理やり結婚を迫ると、自分が娘のいいなずけだと追い返します。娘の父親が地主に殺されていたとわかると、そのかたき討ちとばかりに地主を追い払う活躍です。めでたし、めでたしとなるところですが、実はいいなずけの話も、父親が殺されたという話もすべてうそでした。父親の件は“うそも方便”と許されるものの、娘との結婚話は“うそから出たまこと”とはいかず、丁重に断られてしまいました。3枚目は3枚目というオチがついて、会場はどっと笑いが起こりました。
 お披露目が終わったばかりの小文吾さんには、もう次の脚本が出来上がっているそうで、「どんどん新しい芝居をつくっていきますよ」と、張り切っていました。

主人公を演じる桂小文吾さん(左端)

笑劇座のみなさん

賑わうセンター祭り

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