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大山の食と薬草と木工体験     鷲見寛幸さん・遠藤道夫さん・桑原正さんなど

2019年10月05日

 大山講座の「大山を食べよう」が10月5日、大山町の福祉保健センターだいせんであり、親子約50人が大山おこわのおにぎりづくりや青竹のコップづくりに挑戦しました。新日本海新聞社、伯耆国「大山開山1300年」祭実行委員会の主催、鳥取県社会福祉協議会共催。
 この体験講座は大山の魅力を知り、語り伝えようと開かれたもので、県西部の幼児や小学生とその親などが参加しました。遠藤道夫さん(農事組合からす天狗)が企画したもので、参加者は大山ならではの食器づくりを楽しみ、大山の山野草、伝統食を味わいました。
 食器は桑原正さん(ペンションわくわく村オーナー)の指導で青竹のコップやマグカップをつくりました。ふれあい茶論・弥生の風(横川佐津子代表)は大山の僧兵や博労が食べたという伝統食・大山おこわを作り、その作り方やおにぎりづくりを手ほどきしました。鷲見寛幸さん(大山町教育長)は山野草や薬草について話し、お茶にして飲みました。
 鷲見さんによると、大山に自生する薬草は50種類ほどあるそうです。「食べて飲んで体に良いもの」「お風呂に入れると体に良いもの」「毒のあるもの」など、昔の人の経験や知恵で選別されてきたといいます。その結果を少し。
 まず毒からいくと、しびれるのがエゴノキ、キンポウゲは腹痛をもたらし、かぶれるのがウルシ。洗濯ネットに入れてお風呂に入れると、柿の葉でお肌ツルツル、夏ミカンの皮やヨモギで血行促進、アトピーにはドクダミやクロモジなどがいいそうです。
 次に食べて飲んで、体を元気にしてくれるのは、健胃にタンポポやヨモギやクロモジ、下痢止めにはゲンノショウコ、高血圧予防にはドクダミ、糖尿病予防にカキドオシ、疲労回復にウコギ、のどの薬にオオバコ、解熱にクズ、元気が出るのはヤマノイモやマタタビ―など。
 クロモジは木の皮の模様が文字のように見えることからついた名で、2mほどの低木。さわやかな香りがするのが特長で、米子市周辺でもよく見られるといいます。タンスに入れると、芳香剤や防虫剤になるそうです。ドクダミは薬草の王様。いろいろな効能があることから、十薬とも呼ぶそうです。おなかがピーゴロくれば、ゲンノショウコを煎じて飲むと、「現に証拠ある」効能が現れるといいます。マタタビの葉や枝はネコに人気で、近所中のネコちゃんたちが「ごろにゃん」と集まってくるそうです。

鷲見寛幸さん

青竹のコップづくりを指導する桑原正さん

「飲んでみよう」大山の薬草茶

大山のそばも豆腐もおにぎりも、みんなおいしいよ

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