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旅に出さないで!         紙原四郎さん

2019年8月27日

 倉吉市の成徳公民館・趣味の講座のひとつ、切り絵アート教室が8月27日に開講しました。講師は紙原四郎さん(鳥取市)。受講生は11人。年末の公民館祭に向けて作品づくりが始まりました。
 講師の紙原さんは切り絵歴46年の大ベテランです。鳥取県の四季折々の風景や産物などを描き、切り絵にして、県教育委員会の「生涯学習とっとり」や県社会福祉協議会の「志あわせへ」の表紙を飾っています。今年5月には鳥取市・智頭街道に仲間とともにワークショップを設け、切り絵教室「紙切虫」を開いています。
 紙原さんによると、切り絵はパズルのようなもので、切り抜くのに時間がかかるものの達成感が楽しく、出来栄えを想像しながら切り進めていくのでボケ防止にもなるとおススメです。
 成徳公民館の教室は10月まで開き、切り絵の基本を学ぶとともに、はがき大から四つ切大の作品を仕上げることです。目標は来年の干支「ネズミ」づくり。カッターナイフで円を切り抜く基本技から始まりました。「絵は99.9%、曲線でできている」という紙原さんの指導の下、受講生はカッターや紙を動かしながら、いろいろな円形を切り抜いていきました。
 いよいよ作品づくりです。紙原さんが用意した金魚やアサガオ、月とウサギなどの原画を選び、作者名を入れる位置を決め、切り抜いていきました。「面積の小さいところから切り抜く」「線が細いススキや金魚のひれは外から内へナイフを入れる」「肩の力を抜いて」などのアドバイスを受け、真剣な作業が続きました。
 およそ1時間。仕上げの色紙を裏当てし、切り抜いてきた原画紙を取り除くと、色鮮やかな作品が次々に誕生。そのたびに「スゴイ」「きれい」「どこに飾ろうかしら」などと歓声が上がっていました。なかにはウサギの足と月の接点を切り離してしまう人もいましたが、紙原さんは「(作品の主人公を)旅に出さないよう気をつけましょう」と、切り絵の醍醐味をジョークで伝えていました。

紙原四郎さん

いいのができました

切り絵アート教室(成徳公民館)

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