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米子に息づく地蔵信仰    米子観光まちづくり公社・春蘭会

2019年8月23日

 米子市の加茂川まつりが地蔵盆の8月23日にあり、これに合わせて大山講座・米子の地蔵さんめぐりも開かれました。約20人が参加し、米子観光まちづくり公社(川越博行理事長)のガイドで加茂川周辺の地蔵をめぐり、米子の風習や歴史を学びました。新日本海新聞社など主催、とっとりいきいきシニアバンク「生涯現役」共催。
 加茂川沿いには26体の地蔵があります。江戸時代に橋のたもとに設けられたもので、子どもたちの無事故を願った子安地蔵、水難に遭わないよう安全を願った川守り地蔵などのほか、近年では市民の幸せを願う咲(わら)い地蔵なども設置されています。大山の地蔵信仰が平成28年に日本遺産に認定されたさい、米子の地蔵信仰の物語も遺産のひとつになっています。
 米子市周辺では、これらの地蔵に札打ちをする習慣があります。ガイドの冨田彰さんによると、身内に不幸があった時、亡くなった人の霊をお地蔵さんに守っていただくよう、7日ごとにお地蔵さんをめぐって白い札を貼り、最後の49日目には赤札を打って回るといいます。山陰では米子から出雲にかけてある風習で、全国的にも珍しいそうです。
 地蔵盆は子どもの安全と健やかな成長を願うお祭りです。江戸時代中期から続く米子の伝統行事で、この日も子どもから大人まで多くの市民が、それぞれの願いをこめながらお地蔵さんをめぐっていました。
 冨田さんは、「米子に息づく地蔵信仰の歴史や風習を知らない人も増えていますが、たくさんの人に伝えていきたいですね」と意気込んでいました。 加茂川まつりのクライマックスには、春蘭会(山岡福美子代表)のみなさんが「米子が大好き」という加茂川音頭を披露し、まつりに華を添えました。

冨田彰さん

説明に熱心に耳を傾ける参加者のみなさん

川守り地蔵

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