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手踊り・手笠踊り盛んです     勝部岩力おどり保存会・河内おどり隊・因幡の傘踊り保存会など

2019年8月25日

 とっとり手踊り・手笠踊りの集いが8月25日、鳥取市の文化センターであり、県東部の8つの郷土芸能保存会が伝承の技を披露し、およそ350人が観賞しました。
 この集いは同市河内の河内おどり隊(竹内健代表)が、「地元の伝統の踊りを保存しよう」と続けているもので、趣旨に賛同する仲間たちと市内の安蔵スキー場で開いてきました。今年で10回目。節目を記念して今年は会場を文化センターに移し、フォーラムも開きました。
 フォーラムは淀江さんこ節保存会の奥田晃己さんと県文化財課の原島知子さんが「伝統の文化を育む」をテーマに語り合いました。このなかで、奥田さんは東日本大震災(平成23年)の半年後にあった東北の郷土芸能祭の体験談を語りました。「人も道具も流されて沈んでいたところでしたが、7千人のど真ん中で淀江さんこ節を踊ったところ、大いに盛り上がっていただきました。芸能は楽しくないと続けられません」と紹介するとともに、芸能の目標は楽しみを受け入れる社会づくりと訴えました。
 踊りの集いには①勝部岩力おどり保存会②東郷芸能保存会③別府義士踊り保存会④宮下手笠踊り保存会⑤河内おどり隊⑥西谷手笠踊り保存会⑦智頭はねそ踊り保存会⑧国府因幡の傘踊り保存会美歎支部―の8団体が出演。「安来節」や「貝殻節」「因幡大津絵」などに合わせて、それぞれの地区に伝わる手踊り・手笠踊りを披露しました。ほとんどがお盆や雨乞いなどで踊られてきたものです。
 このうち、因幡の傘踊り保存会は25年前の因幡万葉歴史館開館の際に踊った「手ぬぐい踊り」を復活させ、「関の五本松」に乗せて披露しました。また、池田光政が鳥取城を修復した際、青谷町の勝部谷から板状の安山岩を切り出していますが、その時に歌われた労働歌「石切り唄」がもとになった勝部岩力踊り(県指定無形文化財)も紹介されました。
 主催者・河内おどり隊の竹内祇明副代表は「日本遺産になった麒麟獅子舞いの文化圏(但馬や因幡)では、手踊り・手笠踊りも盛んで集落ごとに伝承されています。昔から強いつながりがあったことがうかがえます」と話していました。

勝部岩力踊り

宮ノ下の手笠踊り

手ぬぐい踊り(国府因幡の傘踊り保存会)

奥田晃己さん(淀江さんこ節保存会)

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