とっとりいきいきシニアバンク「生涯現役」
0857-59-6336
お問合せ お気に入り

HOME活動紹介

鳥取県の民話を聞く会          植木瑞恵さん・桝田美穂子さん・木下伸子さん・有本喜美男さん・中嶋須美子さん

2019年8月18日

 鳥取市の県立博物館で8月18日、鳥取県の民話を聞く会があり、5人の語り部が佐治谷話など因幡地方に伝わる昔語りを方言豊かに紹介しました。
 県立博物館の民話を聞く会は、お盆と年の暮れの年2回、復元民家のいろり端、むしろの上で開いています。今回は40人ほどの観客が詰めかけ、熱心に耳を傾けました。
 演題と語り部は①兵円山のあまんじゃく(植木瑞恵さん)②青木の局(桝田美穂子さん)③椀貸し岩(木下伸子さん)④蚊帳(かや)はぐり(有本喜美男さん)⑤小豆とぎとぎ(中嶋須美子さん)―。
 それぞれ、かすりの着物や作務衣姿で、歯切れよく民話を語りましたが、「わったいな」「ださあな」「ごうがわいて」「くじくった」など因幡言葉を次々に連発。客席も「くすくす笑い」でこたえ、楽しいお盆のひと時になりました。 
 このうち、「兵円山のあまんじゃく」は鳥取市河原町の西郷地区に伝わる民話です。千代川の由来のほか、面影山や大路山ができたいきさつを語るスケールの大きな話で、話の展開に合わせて客席から「へエー」「ホウ」と驚きの声が上がっていました。
 また、「蚊帳はぐり」は佐治谷話78話のひとつで、お嫁さんの里に手伝いに出かけた佐治の男の失敗談です。古典落語にもなっている話ですが、有本さんは「知ったかぶりをしないで、素直に教えを受けないと失敗するという教訓話。佐治谷話には古老や先人の教えがいっぱい詰まっています」と紹介していました。
 語り部のみなさんは、それぞれ話の後に「とっちんぽん」「そればっちり、こんごうさん」「むかしこっぽり、ごんぼの葉」など、おまじないのような言葉を発して締めましたが、「意味不明ながら、これも昔からの言い伝え」ということでした。

植木瑞恵さん

桝田美穂子さん

木下伸子さん

有本喜美男さん

中嶋須美子さん

一覧に戻る