とっとりいきいきシニアバンク「生涯現役」
0857-59-6336
お問合せ お気に入り

HOME活動紹介

小粒でもピリリ        鳥取県現代詩人協会

2019年8月10日

 鳥取県現代詩人協会(池澤眞一会長)の総会と詩の朗読会が8月10日、鳥取市の県民ふれあい会館であり、小所帯でも積極的に活動していくことを誓い合いました。
 県現代詩人協会は国民文化祭鳥取大会を控えた1999年(平成11年)に32人で発足しました。それから21年。いま会員は創設メンバーの11人を含めて26人。相変わらずの小所帯で、会員の高齢化もあって存続の危機感がいっぱいでしたが、総会出席率は70%を超えました。
 事務局の手皮小四郎さんが「都会の総会参加率はわずかだが、鳥取県の参加率はおそらく全国一。数が問題ではない」と元気に提案し、理事を増員して事業活動を盛んにすることを決めました。
 ―そうです。「小さくてもピリリ」の心意気。あれこれ参加の機会に恵まれた鳥取県は、積極的な生き方が似合います。しかも詩作の舞台にふさわしいところです。総会を傍聴していて、そう思いました。
 さて、詩の朗読会です。今回は鳥取大学学芸部員2人も参加して17人が作品を披露しました。このうち、米寿の渡部兼直さん(米子市)は「いい喫茶店と悪い喫茶店」を紹介しました。悪い方は
 大声で演説する人 自分の部屋と喫茶店の区別のつかない人 キイキイ子どもが叫んでも平気な母親 課長を囲んで大声でへつらひ 大声でアイソウ笑ひする人 大画面テレヴィ大音声 トンタレ跳んだりはねたり タバコの吸へない喫茶店
 だそうです。トンタレとはタレント。わからないように逆さにしたのだそうで、これも詩作のテクニックと説明していました。で、いい方は。
 静かに心休まる喫茶店 渋いマスタアのゐる喫茶店 タバコの吸へる喫茶店 座布団出してくれる喫茶店 まづしい学生 厚い辞書を引き ノオトにメモをとってゐる喫茶店
 ―なるほど、昔が懐かしい。
 総会のアトラクションには、シニアバンク登録の二胡のグループ・胡桃の会(尾崎八慧子代表)が招かれ、沖縄民謡の「童神」などを情感豊かに演奏し、鳥取県の詩人たちを励ましました。

鳥取県現代詩人協会の交流会に参加したみなさん

友情出演した二胡「胡桃」のみなさん

一覧に戻る