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外国の人にも豪円さん    笹間政典さん・尾崎孝介さん・田中精夫さん

2019年6月30日

 比叡山延暦寺や大山寺などを再建した豪円和尚の功績を広く知ってもらうため、伯耆・伝承隊は紙芝居で普及活動を展開中ですが、鳥取県社会福祉協議会のとっとりいきいきシニアバンク「生涯現役」の協力で紙芝居を英語・中国語・韓国語に翻訳し、外国人観光客にも豪円和尚や大山の歴史をPRしていくことになりました。
 豪円和尚(1536~1611年)は今の米子市の出身で、戦国時代から江戸時代にかけて活躍しました。織田信長に焼かれた延暦寺はじめ、備前金山寺、伯耆大山寺を再建・復興したほか、豊臣秀吉の備中松山城の水攻めでは雨ごい、米子城や松江城の築城の際には祈祷するなど〝時の人〟でした。
 その一代記を伯耆・伝承隊は紙芝居にし、小学校や公民館などで上演を続けており、鳥取県のNHK大河ドラマ候補のひとつにもなっています。この紙芝居をシニアバンクに登録する笹間政典さん(日野町)、尾崎孝介さん(鳥取市気高町)、田中精夫さん(鳥取市佐治町)が6月末までに、それぞれ英語・中国語・韓国語に翻訳しました。境港にやってくるクルーズ船の観光客などに披露し、大山の歴史や日本文化を伝えることにしています。
 紙芝居の翻訳では、それぞれご苦労がありました。笹間さんによると、例えば織田信長や豊臣秀吉といっても、外国の人はほとんどわかりません。そこで「最強の戦国大名」「信長の一番の家来」などと説明を付け加え、石高も「1石は人間ひとりが一年間生活していけるだけの米の量」と解説して翻訳を進めたといいます。
 80歳近い尾崎さんは中国で整体師の資格取得のかたわら、日本語講師をしながら中国語を習得。今でも鳥取大学の中国人留学生と交流を続けています。「中国は広いので、私の翻訳でうまく伝わるかどうか」と心配されていましたが、流ちょうな発音は健在です。韓国通の田中さんは鳥取大学の留学生・李善郷さん相手に翻訳文を読み合せ。「しっかり通じます」とOKをいただきました。
 伯耆・伝承隊事務局の小椋弘美さんによると、紙芝居はいつものように吉島潤承さん(大山圓流院前館長)による迫力ある読み聞かせのスタイルを守り、翻訳文はスクリーンに表示して上演するといいます。クルーズ船や旅館・ホテルなどでの出張上演に期待がかかります。

笹間政典さん

尾崎孝介さん

田中精夫さん

豪円和尚絵本

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