とっとりいきいきシニアバンク「生涯現役」
0857-59-6336
お問合せ お気に入り

HOME活動紹介

にぎわった「落人の里」        平家弘之さん・平家ベンチャーズ

2019年6月16日

 平家落人の里として知られる若桜町落折で6月16日、平経盛祭りがあり、ふだん静かな山郷に人があふれ、テケテケ・サウンドが響きました。
 平経盛(1124~1185年)は平安時代の武将です。平清盛の異母弟で、源平合戦の壇ノ浦の戦いで敗れ、入水したとされていますが、配下の20人余りとともに落折に落ち延び、再興の機会をうかがっていたと伝えられています。落折集落は現在12戸、すべて平家姓です。
 経盛ゆかりの古文書や甲冑などがあったそうですが、江戸時代の火災などで、ほとんどが失われたといいます。落人伝説を伝えるものは、集落内にある宝篋印塔の墓。墓地にはその位を示すようにイチイの大木もそびえていました。また、集落から林道を400mほど登ったところに、経盛たちが隠れ住んでいたと伝わる広い洞窟もあります。その一帯は巨岩が幾重にも重なりあい、隠棲地の雰囲気が漂います。この日も町内外から多くの観光客が訪れ、杉林の中の洞窟とその大きさに驚いていました。
 さて、平経盛祭りです。経盛の命日は6月18日。いつも命日に近い日曜日に開いており、落折自治会は名物のイワナやそばなどを即売するとともに、平家ベンチャーズを招いて、「落人の里」の元気を売り出しました。自治会長の平家弘之さんによると、いつもは30人ほどが暮らす集落ながら、この日だけは落折出身者を含めて130人ほどがお参りするそうで、「祭りを通じて一門の伝統を守り続けていく」と気持ちを新たにしていました。
 平家ベンチャーズは平家一門という山口亨代表がリーダー。鳥取市の佐々木若菜さんをボーカルに加えて、ベンチャーズ・メドレーはじめ、テレビの「水戸黄門」や「大岡越前」のテーマ曲などを演奏し、「落人の里」を応援しました。


平経盛の墓(手を合わせる右端が平家弘之さん)

平家ベンチャーズ

平経盛主従が隠棲したと伝わる洞窟

一覧に戻る