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大山を詠む! 審査は楽し    遠藤甫人さん・佐藤夫雨子さん・中村襄介さん・由木みのるさん・鷲見寛幸さん 

2018年10月20日

 大山開山1300年を記念して「大山俳句大賞」が誕生。10月20日、米子市のコンベンションセンターで表彰式があり、西尾青雨さん(八頭町)と坂井貴子さん(境港市)が大賞を受賞しました。シニアバンク登録の俳句指導者のみなさんも審査で協力しました。
 「大山俳句大賞」は新日本海新聞社と伯耆国「大山開山1300年祭」実行委員会が設けたもので、大山にちなむものなら何でもよい自由部門と県が公募した「私の好きな大山写真コンテスト」の入賞作品を題材にした写真部門の2部門があり、県内はもとより、全国17府県から合わせて656点の応募がありました。県民が「大山さん」と呼び親しみ、感謝する〝神います山〟とあって、秀句が集まりました。
 審査したのは県俳句協会長の遠藤甫人さん、米子俳句作家協会長の佐藤夫雨子さん、ホトトギス同人の中村襄介さん、俳句誌「城」花鳥抄選者の由木みのるさんの4人。実行委員会の松村順史会長らも加わりました。
 その結果、自由部門は坂井さんの「大山を称(たた)ふる手話の指涼し」、写真部門は西尾さんの「大山の宇宙へ続く登山道」に決まりました。全国に先駆けて手話を言語として認めた県民の誇りやさわやかさを詠み、大山登山道を宇宙へ続く永遠の道として表現されたものです。その題材になった写真は向井裕二さん(鳥取市)が撮影されたもので、コンテストの最優秀賞受賞作品です。
 表彰式は「大山を詠む!」俳句コンテストの席上でありました。「大山俳句大賞」と同様、風光明媚で四季折々の大山の写真を題材に1チーム(3人)で3句つくり、優劣を競うもので、俳句甲子園大会の本場・愛媛県からの参加を含めて7チームが出場しました。こちらの審査は中村襄介さんや大山町教育長の鷲見寛幸さんらが行いました。
 「大山俳句大賞」に寄せて、日本海新聞の海潮音は「週末ごとに台風が相次いだが、この地方では大きな被害を免れた。『野分(のわき)晴れ大山さんはより高く』。私たちには常に大山がある」と結びましたが、台風だけではありません。県内は西部地震や中部地震で大きく揺れましたが、幸い一人の死者も出しませんでした。大山の地蔵などが壊れただけですみ、「大山さんのおかげです」とよく聞きました。俳句大賞を続けて報いたいものです。

 ※写真上:大山俳句大賞審査員(左から中村襄介、由木みのる、佐藤夫雨子、遠藤甫人さん)

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