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維新の魁・鳥取藩の映画完成       鳥取歴史振興会

2018年8月19日

 明治維新の魁になった鳥取藩の功績を明らかにするため、鳥取歴史振興会(森本良和会長)は映画づくりを進めてきましたが、維新150年の今年、最終の10作目を仕上げて8月19日、鳥取市の県立博物館で完成記念上映会を開きました。
 維新の魁・鳥取藩の映画は、維新の先頭を走った鳥取藩の幕末維新史を広く知ってもらうため、2012年から足掛け6年にわたって制作したもので、池田慶徳が鳥取藩主になった嘉永3年(1850年)から官軍鳥取藩十三番隊山国隊が京都に凱旋する明治2年(1869年)までの20年間を「鳥取勤王二十二士事件」「鳥取龍馬伝」「荒尾駿河の大英断」など10のエピソードに分けて映画化したものです。
 最終10作目は「戊辰の魁~鳥取藩十三番隊山国隊」。1時間15分に及ぶ力作で、これまでの作品の回想シーンも入っています。
 あらすじは戊辰戦争の初戦、鳥羽伏見の戦いに勝った官軍は江戸城を目指しますが、その鳥取藩の部隊には京都の農兵隊・山国隊が十三番隊として加わります。隊長は二十二士事件のリーダー河田佐久馬、山国代表は藤野斎。狩猟で鍛えた射撃の腕で甲州勝沼、野洲安塚、江戸・上野など各地で活躍し、京都凱旋の際には「ピーヒャラピーヒャラ」の軍楽を演奏しながら錦旗とともに行進する様子を描いています。
 回想シーンのハイライトは、西郷隆盛の手紙が岡山藩の在京家老・土倉修理之介に届き、鳥取藩在京家老・荒尾駿河が勤王の立場を表明した一幕でしょう。ほどなく始まった鳥羽伏見の戦いで鳥取・岡山両藩はいち早く官軍につき、実の兄弟の徳川慶喜を見限ったことで、諸藩の動向も決まっていったといいます。ちなみに西郷の手紙は鳥取市の歴史博物館が所蔵しています。
 討幕で功績を残した鳥取藩でしたが、明治新政府の評価は芳しいものではありませんでした。明治22年に戊辰戦争絵巻がつくられました。鳥羽伏見の戦いの淀千両松の絵巻には、鳥取藩は長州藩の前て戦っている様子が描かれていますが、肝心の鳥取藩の大砲が松の絵で意図的に隠されてしまっています。
映画監督を務めた森本会長は「鳥取藩は徳川一門ということで、記憶、記録から抹殺され、維新の主役から外されましたが、主役は薩長土肥ではなく薩長因備だったということです。維新200年の時は薩長因備が主役だったと言われるよう、県民運動を続けていきましょう」と訴えています。
 鳥取市と鳥取歴史振興会は9月29日、県立博物館で「鳥取藩と山国隊の絆フォーラム」、翌30日には鳥取城の大手登城路・擬宝珠橋復元に合わせて京都・山国隊の軍楽行進で完成式をすることにしています。

 ※写真上:森本良和さん

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