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鳥取観光の顔となれ        廣澤孝彦さん

2018年5月19日

 世界最大の傘踊り・鳥取しゃんしゃん祭りの「鈴の音大使」養成特訓が始まりました。5月19日、鳥取市の久松公民館で鈴の音大使の勉強会があり、鳥取観光の講義やマナー研修がありました。こんご傘踊り特訓を経て鳥取しゃんしゃん祭りの本番(8月13日~15日)に備えます。
 第20代の「鈴の音大使」に選ばれたのは、上田夢莉さん・博田舞さん・森七海さんの3人。祭り本番から向こう1年間、鳥取市の観光の〝顔〟となって、鳥取の姉妹都市(姫路・岩国・郡山・釧路の4市)など県内外で鳥取市の魅力をPRします。それに備えての養成特訓です。
 観光講座の講師はシニアバンクの廣澤孝彦さん(鳥取市観光大学講師)。華道未生流、茶道裏千家の先生であるとともに、長くバスガイドの養成や教育を続け、いまでも県内外で観光ガイドとして活躍中です。
 廣澤さんは鳥取しゃんしゃん祭りの由来から説明しました。江戸時代の雨乞い踊りが祭りのルーツであることや明治40年に日進小学校近くで温泉が出て、当時としては山梨県甲府市と並んで湯がわく県都と呼ばれ、かつての市内はたくさんの温泉旅館でにぎわったことを紹介しました。また、鳥取自慢の鳥取砂丘にも触れ、広さは猿ヶ森砂丘(青森県)や吹上砂丘(鹿児島県)などに負けているものの、起伏があり、天然記念物に指定され、生きている砂丘としては日本一と解説しました。
 さらに鳥取県は明治9年からおよそ5年間、島根県に併合されて消滅したものの、市民などの運動で復活したこと、鳥取藩32万石は将軍家を除いて全国12番目の大藩だったこと、戦国時代の鳥取城では豊臣秀吉の兵糧攻めがあったことなど歴史勉強の大切さも伝えました。
 鳥取市街地は城下町ながら、古い建物がありません。県立図書館などの一角にある箕浦家の武家門や久松公園の仁風閣くらいです。鳥取大震災(昭和18年)と鳥取大火(昭和27年)、2度の大災害でまちの大半が破壊されたためで、そのたびに市民は粘り強く復興に励んできました。鳥取大火の反省に立って若桜街道は広げられ、通りの両側は鉄筋やモルタル造りのまち並みになり、当時の防災モデル都市として注目されました。若桜街道・本通は日本道路百選の第1号に認定されています。その石碑が若桜橋のたもとにあります。
 廣澤さんは「聴いて学んだら、見て確認してください。そんな生き方をお勧めします。お客様への目配り・気配り・心配りを忘れず、喜びの種をまいて鳥取の観光の顔になってください。疲れたときは丸いものを見てください。四角のものを見ると、ストレスがたまります」と、「鈴の音大使」の心得をアドバイスしていました。

 ※写真上:廣澤孝彦さん

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