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大山は俺の道しるべ      森田尾山さん

2018年5月18日

 大山開山1300年を祝って、伯耆書院は5月17日から4日間、鳥取市の宝林堂ギャラリーで森田尾山書展を開きました。大山にちなんだ写真や俳句や書、さらに特産品などを多くの人に見てもらい、大山の素晴らしさを知ってもらい、自慢してもらおうという連携型書展で、ユニークな試みが注目を集めました。同展は5月25日から6月11日まで、大山町の大山公民館でも開かれます。
 森田さんは大山のふもと、米子市淀江町の書家(日展会友)。麓人会のメンバーで、サッカー・ガイナーレのユニフォームづくりや応援書展などで活躍しているほか、大山山ろくに250カ所ほどある文学碑や句碑などの調査、拓本どりを続けています。
 麓人会は戦後間もなく、米子市周辺の画家や写真家などの美術グループと短歌や俳句や小説などの文芸作家グループが一緒になってつくった〝異業種〟集団で、その交友の広さと行動力で、鳥取県西部の文化活動をリードしています。
 大山が開山1300年になるのを機に、県民に大山の魅力を広く紹介するため、コラボ書展が企画されたもので、森田さんにとって鳥取市では初の個展です。
 会場には森田さんの全紙サイズの「大山は俺の道しるべ」「日本海」の2作品が並んだほか、農民俳人として知られた故・美甘みつはるさんの大山ゆかりの俳句を森田さんの書で紹介。「田草取る大山の裾這ひまはり」など20句を色紙にして展示しました。また、日本写真協会会員の松原幹夫さんとのコラボは、四季折々の大山の写真に大山ゆかりの俳人の句を載せたもので、種田山頭火の「へうへうとして水を味ふ」は逆さ大山の写真と組み合わせるなど、森田さんらしい斬新な企画や挑戦を展開しています。
 会場の中央には大山の銘菓や銘酒や名水など、特産品の数々も並べられました。美術展覧会では珍しい試みです。このうち、大山の名水として「奥大山の天然水」「いろはす」「奥大山」「よなごの水」「ミライズ」「天然水結」を一堂に並べ、大山の豊富な水を紹介するとともに、地下1200mからくみ上げられた岩層封純水・水素水も展示するなど、大山の底知れぬ恵みを披露していました。森田さんの「大山さん」に寄せる熱い思いがひしひしと伝わるコラボ書展でした。

 ※写真上:森田尾山さん
  写真下:大山の写真と書のコラボ(写真は松原幹夫さんの逆さ大山、句は種田山頭火)

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