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占領下の鳥取県を解明しよう     小山富見男さん

2018年3月03日

 歴史の空白がある太平洋戦争直後の鳥取県について、県公文書館と鳥取市歴史博物館は県民の協力を得て「占領期の鳥取を学ぶ会」をつくり、実態解明に乗り出していますが、その活動報告会が3月3日、市歴史博物館であり、平成30年度も引き続き県民参加を増やして調査することを確認しました。
 県内には占領下の資料が少なく、「鳥取県史」の空白期とされてきましたが、県公文書館が国立国会図書館から進駐軍の軍政隊レポートの写しを入手し、解明できる糸口を見つけました。そのレポートは県内の行政・公衆・福祉・労働・経済・教育などの様子や出来事を連合国総司令部(GHQ)に毎月報告したもので、1946年(昭和21年)8月~49年11月の3年4カ月にわたる英文の記録(約700ページ)です。
 この翻訳を県民の協力を得て県公文書館・市歴史博物館の共同事業で進めることになり、平成29年7月に「占領期の鳥取を学ぶ会」をつくり、月1回のペースでボランティアで解明作業を続けてきました。翻訳指導をしたのは鳥取市の澤田晶子さん。これまでに昭和22年4月までのレポートを解読しました。また、「学ぶ会」は進駐軍がいたころ少年だった2人から体験談を聞いたほか、いまも残る進駐軍将校の元宿舎を訪ねたりしました。
 活動報告会はシニアバンク登録の小山富見男さん(県史編さん委員)が進行し、GHQが関心を寄せていたのはコレラやチフスなどの感染症対策、米子鉄道管理部などの労働組合活動、朝鮮人の帰還計画の実行など。進駐軍は鳥取市報などを通じて市民生活に深くかかわり、なじんでいたということもわかってきました。澤田さんはかすれた英文タイプと格闘した体験をもとに、「解読と読解のコツ」について発表。英文の読み方を知りたい人には生きた教材になると、参加のメリットを報告していました。
 「学ぶ会」は平成30年度も月1回のペースで開き、英文翻訳の県民協力を増やすとともに、大正末~昭和15年生まれの戦中・戦後の体験談交流を進めたいとしています。
 
 ※写真上:小山富見男
  写真下:「占領期の鳥取を学ぶ会」活動報告会

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