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平和な国であり続けられるように       伊藤 美都夫さん

2018年1月20日

 倉吉市の河北小学校で1月20日、「戦争体験に学ぼう」という授業があり、元鳥取県議会議長の伊藤美都夫さんがゲストティーチャーを務めました。この授業は、さまざまな分野の方を地域から招いて学ぶ「ふるさと学習」の一環で行われました。
 授業を受けたのは、広島への修学旅行を控えた5年生約70人。広島での平和学習に向けて、伊藤さんから戦争体験の話を聞きました。伊藤さんは終戦の時7才でしたが、6人いるお兄さんたちから聞いた戦争体験や、戦時中に実際に体験したことなどを話しました。
 6人のうち2人は戦争で亡くなられ、1人は広島の原爆を体験したそうです。広島での惨状をお兄さんから聞いた伊藤さんは、「その恐ろしさは生々しく、今でも忘れられない」と言います。また、戦争から生還したお兄さんも、捕虜として捕らわれていたため、栄養失調の状態だったそうで、その姿を見た伊藤さんは、戦争の悲惨さを肌で感じた瞬間だったと話しました。
 戦争体験で一番印象に残っているのが、何気ないときに見せた母親の涙だったと言います。戦争というものは、一般の人たちの普通の暮らしさえも一変させる、平和を一瞬で奪ってしまうものだと、その涙を思い出すたびに痛感させられたそうです。
 伊藤さんは最後に「みなさんは平和な国に生まれ、平和な日々を送っている。けれどいつ戦争が起こるかわからない。平和な国であり続けられるために、自分たちはこれからどうしたらいいかを考えていってほしい」と伝えました。
 
 ※写真上:伊藤美都夫さん
  写真下:戦争体験を語る伊藤さん

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