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2017年9月01日
鳥取市の高齢者大学尚徳学園は市文化ホールで鳥取敬愛高校理事長の野田修さんを講師に招いて、「鳥取県人の関わりと北方領土」と題した講演会を行い、約200人が聴講しました。
野田さんは北方領土返還運動に鳥取県出身者の活躍があったことを紹介しました。倉吉市出身の安藤石典(いしすけ)さんは根室町長を務めていましたが、戦後間もない頃にマッカーサーに親書を送り、北方領土を米軍の保障占領下に置いてほしいと陳情。この熱い思いが後に北海道全体、そして全国各地へ広がり、北方領土返還運動へと発展していったといいます。
また、国府町出身者の村田吾一さんは、羅臼村の初の公選村長になり、羅臼村の発展と北方領土の返還に晩年まで心血を注いだそうです。その村田さんに触発されて鳥取県議だった野津英顕さんは鳥取県に「北方領土返還請求運動鳥取県民会議」を設立。野田さんも県議会議長在任中、その志を引き継いで活動したと胸を張りました。
参加者は遠く離れた北方領土問題に鳥取県出身者が大きく関わっていたことに驚くとともに、改めて北方領土のことについて熱心に耳を傾けていました。
※写真:野田修さん